明石新波止は新浜漁港(明石浦漁港)にある堤防エリアの名称です。
西側のベランダは落下防止の手すりが設置してあり、白灯台に向かう東側は手すりがないテトラエリアになっています。
西隣に位置する明石川河口から流れ出た土砂が堆積し、水深は西のベランダ側の方が浅く、東のテトラエリアの方が深くなっています。
ベランダは後ろ幅が狭く長いロッドでフルキャストするのは難しいです。ベランダ側は足元でサビキ釣り、エギング、メバリングに人気があります。
テトラエリアは明石近辺の防波堤では最も沖に張り出しているので周辺に比べて水深があり潮流が早いです。
ショアジギングの超一級ポイントとして有名でシーズンには多くのアングラーで混雑します。特に週末は深夜に遠方から来て、釣りをせずに場所だけを朝までロープで取っているようなマナーの悪い方も見受けられます。
釣れているタイミングでは、平日は遅くても朝5時には釣り場は全て埋まっており両隣入る隙間がない状態です。
休日は夜中にタチウオ釣りをして、そのまま早朝の青物を狙う方が多いので、夜中に行っても場所を取れない事すらあります。
特に、釣果情報に青物が出ている週末は混雑が際立って目に付くので上級者でなければ新波止は避けた方がいいです。朝8時を過ぎると疲れたショアジギングの方々が帰るのでそれ以降に訪れると比較的空いています。夏は暑いですが8時以降からナブラが沸く事もありチャンスは十分です。
この記事の目次
詳細情報
所在地 | 兵庫県明石市大観町20 |
営業時間 | 24時間 |
利用料金 | 無料 |
駐車場 | 無料 |
トイレ | 無し |
最寄りの釣具屋 | 明石つりエサセンター・まるは釣具 |
落下防止柵 | 一部あり |
テトラエリア | 有り |
混雑度 | 青物・タチウオのシーズン休日は非常に混雑 |
明石新波止の釣れるポイントと釣り方
明石新波止にはそれぞれ狙う魚種別のおすすめポイントがあります。
ここでは特に人気が高いターゲットである、ハマチやブリなどの青物、アオリイカ・ケンサキイカのエギング、アジやイワシのサビキ釣り、タチウオの釣れるポイントを紹介します。
水深は航海用電子海図をMAPに重ねてラインを引いて正確に作成しました。
水深を知り、どの位置からキャストをするのが釣果アップに繋がるのか考えながら釣りをするとより明石新波止を楽しめます。
ショアジギング(青物)
明石新波止ではツバスやハマチサイズだけではなく、ブリやサワラなどの大型も釣れています。
青物はポイントMAPの白で塗り潰したポイントから狙う事が出来ます。
中でもショアジギングの一級ポイントは外側(テトラ側)中央付近「くの字」に折れ曲がっている部分です。
ポイントMAPの水深と岸からのキャスト範囲を見て頂ければ分かるように、50mキャストして水深20mに届くのはくの字ポイントの周りだけです。
他の足場に立って50mキャストしても水深9〜15mまでしか届きません。
同様に100mキャストした場合を見るとくの字の角からは水深30mラインに届きますが、他の場所からだと水深15m〜25mまでの範囲になります。
明石新波止沖はボトムが駆け上がっており、駆け上がりに沿って青物が回遊しているのでなるべく深い位置から探った方が高釣果に恵まれる可能性が高いです。
記事に書いたように水深と飛距離を元になぜ「くの字の角」が釣れるのかまで分かっている人は地元の方や上手な方だけですが、単純に角ポイントとなるので皆んなに人気のポイントです。
常に入れ替わり誰かが居てるので頑張って早く来ないとなかなか入れない場所でもあります。
その他のポイントでは、日むらはありつつもどこでもそれほど変わらず釣れますが、ベランダ側よりもテトラ側が釣れやすいです。
ショアからキャストで届く範囲の水深は最大でも40m前後であり、それほど深くありませんが、潮流れが速くメタルジグは60g〜100gがベストです。
それより軽いと潮で流されて隣の方とお祭りが頻発してしまいます。狭い間隔で釣り人が並びますから、長時間魚とファイトしていると時合いに周りの方が投げられず迷惑をかけてしまうのでガチガチに硬いロッドで、ラインはPE2号以上、リーダーはフロロ40lb以上を目安にゴリマキで釣り上げるのが暗黙のルールのようです。
上級者向きのポイントなので、まだ練習中でまっすぐ投げれないような方は隣の林崎漁港や江井ヶ島漁港に行く方がトラブルなく楽しめると思います。
エギング(アオリ・剣先)
エギングは新波止の内向き漁港側、外向きテトラ側どちらでも釣果が出ていますが普段は外側の方が良く釣れます。
内向きは潮の影響を受けにくいので、軽いエギでも扱い易く初心者エギンガーにおすすめです。
外側は潮が速いのでディープタイプのエギや糸オモリなども用意しておくと人と差がつく事があります。
外側はポイントマップの黄色で塗り潰したエリアが実績高いです。白で塗ったエリアでも釣れるのですが水深が深く少しでも潮が早いと底が取れません。
よってイカが浮いている時は餌木を潮にドリフトさせて釣る事が出来ますが、イカが底にいる場合は黄色で塗ったエリアが有利です。
潮が早くて釣りにくい場合はベランダ側の方が浅くて底を取りやすいです。潮流の影響で川のような激流になっているタイミングではどれだけ重いエギを使っても釣りにならないので潮流予測をチェックしてからエギングに出かけましょう。
サビキ釣り(アジ・イワシ)
アジは外側の柵があるベランダ部分か、内側の「くの字」から先端にかけて良く釣れています。
夏〜初秋はアジが港内に居ついているので「くの字」の手前でも釣れますが、晩秋は灯台の近くにアジが移動します。寒さが進むにつれ灯台の先端近くまで釣れる位置が移動していき1月末頃になると群れが抜けて全く釣れなくなります。
アジが釣れていると朝と夕方には、毎日のようにサビキ釣りに来る地元のおっちゃん達を見かけると思うので、近くで一緒にさせてもらうのがたくさん釣るコツです。
夏〜初秋は居付きのアジが足下で釣れる事が多く、晩秋〜冬は朝や夕方の時合いに回遊してくるアジを浮き釣りで少し投げて釣ります。
マイワシは港内で夜に狙う人が多いです。マイワシが港内に入れば常夜灯の下に群れで泳いでいるのが見られます。泳いでいなければ釣れないです。
ベランダ側(外側)で釣りをしていてマイワシが回遊してきて釣れたという話はあまり聞きません。
基本的にはイワシが港内に入ってきたタイミングでの釣りとなりますのでマイワシ狙いの方は夏〜秋にかけて釣果を頻繁にチェックしておいてください。
イワシが入っているのを見つけたら当サイトでも情報UPします。
タチウオ
明石新波止ではワインド、引き釣りでタチウオを狙うのが主流です。
沖向きがテトラのうえ、潮も速いのでウキ釣りは難しく、ウキで釣っている人はほとんど見ません。
ワインド2割、引き釣り8割くらいに感じます。時間や潮の動きによってワインドが強いタイミングと、引き釣りが強いタイミングがあるのでどちらも用意しておくと完璧です。
タチウオは夕まずめ、朝まずめに時合があると言われますが、明石新波止では夕まずめに全然釣れなくても、夜中に突然時合が来たりする事に良く出くわします。
釣れ始めると30分くらい連続で釣れて、急に1時間以上も全っく反応がなくなり、その後、また連続で釣れ始めたりするなど時合を読むのが難しいです。
投げ続ければ一晩中ポツポツと釣れるので頑張りましょう。釣れるサイズはF2〜F3がほとんどでF4〜ドラゴンはあまり釣れません。
ポイントは青物と同じMAPを白く塗り潰したエリアです。ベランダ側、テトラ側どちらでも釣れます。
明石新波止で良く釣れる魚の季節と時間
魚種 | 時期 | 時間 |
---|---|---|
メバル | 12月〜5月 | 夕方〜夜 |
タコ | 5月〜8月 | いつでも |
大サバ | 5月〜7月 | 夜〜深夜 |
シーバス | 〜12月 | いつでも |
チヌ | 8月〜10月 | いつでも |
サビキ釣り | 夏〜晩秋 | いつでも |
青物 | 8月〜12月 | 早朝、夕方 |
ケンサキイカ | 8月〜9月 | 夜 |
アオリイカ | 9月〜11月 | 早朝、夜 |
タチウオ | 9月〜12月 | 夕方〜早朝迄 |
カワハギ | 10月〜11月 | 朝〜夕 |
サヨリ | 11月〜12月 | 朝〜夕 |
明石新波止の駐車場
明石新波止には駐車場はありませんが、みなさん漁港内の空きスペースに車を駐められています。
漁港は漁師さんの仕事場ですから漁具などがたくさん置いてあるので邪魔にならないように配慮が必要です。迷惑な場所に停めた結果、漁師さんが車の持ち主を探されているのを過去に見た事があるので気をつけて下さい。
写真は駐車可能場所の一例です。漁具の置き位置によって駐車可能なスペースが変わる事があります。
大型車など迷惑になりそうと感じる場合は近隣の有料駐車場を利用しましょう。
最近では関係者以外漁港内に車両乗り入れ禁止の看板が置かれている事が多いです。
車の乗り入れが禁止されている場合は別ポイントに移動するか、有料駐車場を利用するようにしましょう。
明石新波止は釣りの好ポイントですから、駐車マナーのトラブルで釣りが禁止になると皆が困りますからぐれぐれも漁港である事を忘れずに注意して下さい。
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