原付バイクの選び方とスクーターはホンダ一択な理由

gentuki

【2020年】最新の現行モデル原付バイクの選び方とおすすめ

国内メーカーで原付を販売しているのはホンダ・スズキ・ヤマハの3つしかありません。
それぞれのメーカーが販売している車種もそれほど多くはなくて、ホンダが「タクト」「ジョルノ」「ダンク」「スーパーカブ50」「クロスカブ50」の5車種、スズキが「アドレスV50」「レッツ(レッツバスケット)」の2車種、ヤマハが「ビーノ」「ジョグ(ジョグデラックス)」「ギア」の3車種です。(※2020年時点/商用原付バイクを除く)

2020年現行モデル原付バイクと価格一覧

メーカー車種メーカー希望価格
ホンダスーパーカブ50¥236,500
ホンダクロスカブ50¥297,000
ホンダジョルノ¥198,000
ホンダタクトベーシック(タクト)¥168,300(¥181,500)
ホンダDunk¥218,900
スズキアドレスV50¥178,200
スズキレッツ(レッツバスケット)¥166,100(¥185,900)
ヤマハビーノ¥203,500
ヤマハジョグ(ジョグデラックス)¥170,500(183,700)
ヤマハギア¥231,000

原付を新車で買う場合の現行車種は全部で10種類のみです。
ここで注目して欲しいのはヤマハです。ヤマハからは「ビーノ」と「ジョグ」という車種が出ていますが、実はこれらのを生産しているのはホンダです。

ヤマハの原付バイクはホンダがOEM生産しているんだ!

ですから、ヤマハの「ビーノ」はホンダの「ジョルノ」がベースですし「ジョグ」も「タクト」がベースになっています。
デザインは多少違いますが、エンジンや共通のパーツが大半です。

つまり、ホンダとヤマハはエンジン等の中身が同じデザイン違いなのでデザインのみで選んで大丈夫です。

エンジン性能で比較

車種アドレスV50レッツタクト(ジョグ)ジョルノ(ビーノ)Dunk
エンジンA409
強制空冷
4サイクル
単気筒
A409
強制空冷
4サイクル
単気筒
AF74E
水冷
4ストローク
単気筒
AF74E
水冷
4ストローク
単気筒
AF74E
水冷
4ストローク
単気筒
最高出力2.7kW
3.7PS
/8,500rpm
2.7kW
3.7PS
/8,500rpm
3.3kW
4.5PS
/8,000rpm
3.3kW
4.5PS
/8,000rpm
3.3kW
4.5PS
/8,000rpm
最大トルク3.4N・m
0.35kgf・m
/7,000rpm
3.4N・m
0.35kgf・m
/7,000rpm
4.1N・m
0.42kgf・m
/6,000rpm
4.1N・m
0.42kgf・m
/6,000rpm
4.1N・m
0.42kgf・m
/6,000rpm
燃費(国土交通省届出値)66km/L66km/L80Km/1L80Km/1L75.3Km/1L

各メーカーの原付スクーターのエンジン・出力・トルク・燃費を表にまとめて比較してみました。

スズキの「アドレスV50」と「レッツ」はどちらも同じエンジンで燃費も同じです。
ホンダとヤマハはOEM生産のデザイン違いで同じ共通のエンジンが使用されているのは前述した通りですが、ホンダの「タクト」「ジョルノ」「Dunk」の3車種も全て共通の同じエンジンです。

つまり極端な言い方をすれば、スズキのエンジンの原付を買うか、ホンダのエンジンの原付を買うかの2択であり、車種によって価格差はあれどもデザインと装備品の違いでしかないという事です。

スズキのエンジンとホンダのエンジンのどちらが優れている?

水冷エンジンと空冷エンジン

スズキのエンジンとホンダのエンジンの違いの一つがエンジンの冷却方式です。
スズキは空冷エンジン、ホンダは水冷エンジンです。

一般的に、空冷エンジンは「もっさり」した走り、水冷エンジンは「シャキッ」とした走りだと言われています。
アクセルを回すにつれて加速感を感じられるのはホンダの水冷エンジンです。その代わり、スズキの空冷エンジンは構造がシンプルなので冷却水漏れなどのトラブルが少ないといった特徴があります。

どちらも一長一短ですが、一般的には空冷エンジンよりも、水冷エンジンの方が冷却効率が良くパワーがあると言われています。
製造にコストがかかっているのもホンダの水冷エンジンです。

エンジンの出力とトルク

エンジンの出力はkW(キトワット)やPS(馬力)で表記されます。rpmはエンジンの回転数の事です。

スズキの「アドレスV50」と「レッツ」は、エンジンが8,500回転の時に2.7kW、3.7馬力のパワーがあります。
同様に、ホンダの「タクト」「ジョルノ」「Dunk」は、エンジンが8000回転の時に3.3kW、4.5馬力のパワーがあります。

比較すると、スズキのエンジンよりもホンダのエンジンの方がパワーがあるという事がわかりますね。

次に、トルクです。

トルクはN・m(ニュートン・メートル)やkgf・m(キログラムフォース・メートル)で表されます。
スズキのエンジンは7000回転時に3.4ニュートン・メートルの力があり、ホンダのエンジンは6000回転時に4.1ニュートン・メートルの力があります。

つまり、トルクもホンダのエンジンが優れています。

燃費

燃費はスズキの2車種がガソリン1リットルで66km走れるのに対して、ホンダの「タクト」「ジョルノ」はガソリン1リットルで80km走れます。「Dunk」も同じエンジンですが、車体の重さや装備の違いなどにより少し燃費が落ちてガソリン1リットルで75.3kmです。

測定方法はどちらも定地燃費値です。
定地燃費値は平坦な直線道を時速30kmで走行して計測する燃費です。実際の走行ではずっと時速30kmで走り続ける事もないですし、下り坂や登り坂もあるので定地燃費値よりも燃費は悪くなります。

どちらにしても、ホンダのエンジンの方が燃費が良いです。

おすすめの原付バイク

ここまでで解説した通り、ホンダの原付バイクの方があらゆる面で性能が優れています。
ですから、特にこだわりがないのであればホンダの原付バイクから選んで購入すると良いでしょう。

スズキのデザインや装備品がよほど気に入っているのでなければスズキを選ぶメリットは見当たりません。

ヤマハのエンジンはホンダが製造しているので性能は同じです。
ヤマハのロゴがついた中身はホンダの原付バイクですから個人的には原付バイクはホンダ一択です。

おすすめの原付バイクは、通学・通勤用なら「タクト(タクトベーシック)」です。
タクトベーシックとタクトはメーカー希望価格で13,200円の差がありますが、違いはアイドリングストップ機能の有無、エンブレムがシールが立体メッキか、シート下収納の容量が若干違うくらいです。アイドリングストップ機能を頻繁に使うとバッテリーの持ちが悪くなると言われているので個人的には必要ない機能ですが、より質感を高めたい方はタクトを選ぶと良いと思います。

女性におすすめなのは「ジョルノ」です。
丸みを帯びた車体で、カラーの選択肢がどれも可愛いです。

関西で原付を購入予定の方は、兵庫県明石市にあるオートプラザ明石の値引き額が交渉なしで凄いです。

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